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  • 思わず親近感を感じた台詞
    江戸時代の中ごろ、荻生徂徠の古文辞学(中国の秦や唐の古典を知ることによって本旨をしろうとした学問)が確立しました。
    古文辞学の目的は2つ。
    一つは「儒学を道徳の学という側面を切り捨てて政治の学として純化すること」
    ようは中国の古典から学び取ったものを経済に生かそうとする目的ですね。
    そしてもう一つは「人間の性情の自然に対する寛容な肯定、漢詩文に自由な思いを述べることの奨励」
    後者は、当時の江戸文人に大きな影響を及ぼす結果になったわけです。


    さて、徂徠の弟子に服部南郭がいました。彼は徂徠のとなえる2つの目的の内、詩文制作に重点をおいていました。のち芙蕖館という塾を開き、その弟子の多くは詩文に興味を持つ武士が中心だったといいます。
    ここで先日紹介したマンガのワンシーンをどうぞ。


    (南郭の理想が唐国の文人と言われるのをきいて)
    「・・・・わたしたちもそうなれるでしょうか」
    「ふむ、まず詩文を通じて人情を理解し、風雅の情を解することです」
    「たとえば?」
    「・・・悲しければ泣き、楽しければ笑う―大切なのは感情のすなおな表出です!」
    「でもそんな暮らしは難しいのでは?」
    「―だから憧れるんですよ・・・みなさんだって武家諸法度や諸々の掟に縛られて息苦しいからこそ、ここへ来て詩文を作っているのでしょう・・・・・!」
    マンガ日本の歴史 (36) (中公文庫)より)


    これを見て「ん?」と思いませんか?
    堅苦しくいってはいますが、これってようは現実逃避にきこえなくもない・・・・かも。
    そう、私達にとって漫画や小説が別世界への扉であるように、江戸時代、特に武士や町人にとって詩文や戯作、俳諧、そして思想が、狭苦しい現実から開放されるツールなんです!
    生きている環境が違うだけで本当同じなんだなぁと、なんだか親近感が湧いてきませんか?私は湧いてきました(笑)

    で す が。
    だからといってず〜っとあっちの世界を漂っていると、「変人」扱いになってしまうからご用心。
    何事もほどほどが大切ですww




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    【2008/10/07 19:34】 歴史つれづれ話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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